村上メモ
そのうちnoteにでもする、思ったことをつらつら書くところ。
「成長とは生産性向上である」に蓋然性をトッピングする
伊賀泰代さんの本が好きで 「成長とは生産性が上がることである」というのを なるほど!と思っていた。「できなかったことができるようになる」「できていたことがより良くできるようになる」ということなので、たしかにその通りだ!
が、生産性という言葉はどっちかというとハードスキルに寄っている気がする。
で、ソフトスキルのほうで大事になってくるのが「相手の立場や気持ちになって考える」こと。
この会議はどこに落ち着くか?この人は次にどう動くか?どう伝えれば動いてもらえるか?などなど。
そしてこれを繰り返していくことで「未来予測」の精度が上がっていく。
ソフトスキル!コミュニケーション能力!などと言うと強化の仕方がよくわからないのだが、「蓋然性の高い未来を予想できるようになる」と考えるとわかりやすい。
新人なんかが起こられたりするのも、プロジェクトが破綻したりするのも、このスキルが足りないからだと思う 自分がこれをやったら相手はどう思うか?どう動くか?
正義のために働かない 人間のために働く
正義のために働いている人は潰れてしまう、という話。と言っても 悪いことをやれという話ではなく、動く理由を「正義」にするな、ということ。
正義を味方につけて動くと「こうすべきです」「だからあなたは間違っています」みたいにすぐなって、人間が敵になる。
周りの人間は、真っ向から戦うのではなく、あなたを避けるようになる。
で「私は間違っていないのに」となるのだが、その怒りはどこにぶつけることもできない。正直者がバカを見る、というやつだ
そもそも 同じ会社の人、同じコミュニティの人、同じプロジェクトの人は全員「仲間」なはずなので、同じ方向を向くべきだと思う。
SEをやっていた頃 「取引先と揉める」ようなことが日常茶飯事だったのだが、そのたびに「もともとは 一緒にプロジェクトを成功させようとしていた仲間なはずなのにな…」と思っていた。
やり方として、「正義はここです」「全員ここを向くべきです」とするのではなく…
その人のことを理解して、自分が同じ方向を向いてあげて、一緒に向く方向を変える。
あ、自分の仲間なんだな、わかってくれているな、と思われていれば、正義の話を持ち出しても「こっちの事情をわかりながらもこう言っている」となってやりやすい。
学生時代までは「テストの点数」という絶対正義がある世界観なので、このパラダイムシフトはなかなか難しい気もしている。
昇格したい、昇給したい、SNSでリア充アピールしたい、とかも俺に言わせてみれば正義レールに乗っている
モチベーションドリブン
仕事は「モチベーション」ですべてを考えるとうまくいく、と3年くらい前から思っていて、未だに間違っていないと感じる。
自分のモチベーションはどこにあるのか?を考えながら動く。
相手のモチベーションはどこにあるのか?を考えてから依頼する。
自分にモチベーションが無いならやらないほうがいいし、モチベーションの無い相手になにかさせるなら、モチベーションをつけてやる必要がある。
相手のモチベーションを考えていくと「蓋然性の高い未来予測」ができるし、「人間と働く」ができる・
みやぞんが「自分の機嫌は自分でとる」と言ってたけど、ちょっと考え方近いかも。
テストステロン先生も「自分の体の司令塔が誰なのかわからせてやれ」とか言ってたけどなんとなく近い。
「自分」をコントロールする自分がいて、まるでゲームをやっているようにどこを小突くとどうなるのか考えながら動くこと。
会社レールの上に乗らない
同じ35歳でも「既婚、子持ち、転職者」と「独身貴族」だとだいぶ考え方が違うなと思っていたのだが、「自分のメインレールが会社になっているかどうか」というのが軸な気がしてきた。
転職したり、副業とかをはじめていくと、会社レールを「外側から」「上から」眺めることになる。
どのレールにどのくらい乗るか、という考え方になっている人間からすると、会社レールに乗って夜遅くまで頑張っている人はすごく幼稚に見えてしまう。(と言っても、自分も もっと上の人から見るとまだまだだと思うのでがんばっている…)
が、また逆に思うのは、会社って そういう、レールの上に乗って頑張ってくれる人のほうが明らかに扱いやすい…。
副業でプロマネやって、副業のエンジニアを束ねていると、「すみません本業が忙しくて」みたいなことも多くて困ることが多々ある。
もしかして、うちの会社が 30歳以降定期的に退職金を上乗せすることで若さを保っているのは、そういう フルコミット人材を確保したいからなのでは?と思ってきた。
「若さがほしい」のではなく「会社にフルコミットできる人材がほしい」ということ。
みんな、「子供ができても働きやすい職場です」なんて言ってる場合じゃないぞ…。